【銀行】カナダのメガバンク、カナダ5大銀行について
アロハー、銀行員の端くれCarlです。
私は一応大学生なのですが、勤務先の銀行はパートタイムで週2,3のバイト感覚で通っていて、いつも支店長に、ゴルフ感覚で職場に来るな!と説教を喰らっています。
自分はまだまだペーペーですが、これからはインサイダーならではの知識や経験を活かしてカナダ銀行うんちくを皆さんと共有できたらいいなと思います。
さて本日は、カナダの主な銀行について話します。
- 1. Bank of Montreal (BMO)
- 2. The Bank of Nova Scotia (Scotiabank)
- 3. Royal Bank of Canada (RBC)
- 4. Toronto-Dominion Canada Trust(TD)
- 5. Canadian Imperial Bank of Commerce (CIBC)
- まとめ
(Financial Institution Number 統一金融機関コード順)
1. Bank of Montreal (BMO)
1817年にモントリオールで創設されたカナダ最初の銀行、カナダ銀行ができる前は中央銀行の役割を担っていたらしいです。1900年代から"My bank"(私の銀行) "Let's talk"(話しましょう) "It is possible"(それは可能です)、最近では"We are here to help"(私たちはあなたを助けるためにここにいます)等様々なスローガンを発表してきたBMO。
Montreal Impact, Vancouver Whitecaps, Toronto FC.などのカナダでは有名なサッカーチームのスポンサーでもあります。
今でもカナダ全土に900店以上の支店がある由緒正しきメガバンクです。
BMOの特筆すべきサービス
Plan Share
家族間であれば1つの月額料金分で複数の個人普通口座(Personal Chequing Account)を開設‐維持できるというサービスです。
Minimum Balance
残高が月のうち毎日、一定以上維持されている場合、その月の口座月額料金が免除されるサービスです。
上記のサービスと携帯のアプリのインターフェースがユーザーフレンドリーで使いやすいです。
短所として、基本的に他と比べてクレジットカードの還元率が見劣りする、ローンの利子が高い、預金口座や投資の利率が他のメガバンクと比べると低いです。
BMO公式ページ ↓
2. The Bank of Nova Scotia (Scotiabank)
有名な”You're Richer Than You Think.”(自分が思うよりあなたは裕福だ)のスローガンで物議を醸しだしたScotiabank。
世界中に9万人の社員と3000店舗以上カナダ国内だけで900店舗もの支店を持つとても大規模な銀行、カナダの銀行としての規模はRBC、TDに続いて3位、国際的には40位となっています。Scotiabankは、本業の銀行業以外にもCineplexとの映画館経営などで名が知られていますよね。バンクーバーのダウンタウンにも Scotiabankシアターがあります。
Scotiabankの特筆すべきサービス
SCENE Rewards
やはりScotiabankといったらSCENEポイント!
デビットカードまたはクレジットカードのを使用すると$1につき1ポイント還元します。1250ポイントでScotiabankが経営している映画館で映画が1本無料で見れます。
*3D, UltraAVX®, IMAX®, DBOX, VIP Cinemas™は別料金です
クレジットカード
上記のSCENE Rewardsの他にも破格の4%キャッシュバックのScotia MomentumやGM(General Motors)とコラボしていてクレジットカードを使うと車のリース代に還元されたりする優秀なのもあります。
Minimum Balance
これはBMOと同じく 上記参照
映画好きな方、Scotiabankシアターが近所にある方はScotiabankでカードを一枚持っておくとお得かもしれませんね。
Scotiabank公式ページ ↓
https://www.scotiabank.com/ca/en/
3. Royal Bank of Canada (RBC)
このライオンが地球を納めるロゴデザインが物語るように、カナダの銀行といったらRBC!
誰に聞いてもNo.1なカナダで最大級の銀行です。
世界的にみても25位とカナダのトップに相応しい高順位です。支店の数も1200以上とカナダ最多。
カナダで一番の金融技術会社Moneris SolutionsをBMOと共同で立ち上げるなどのベンチャーもしています。
RBCの特筆すべきサービス
Multi-Product Rebate
RBCは他の銀行3社とは違い、Multi-Product Rebateというシステムを採用していて、RBCのクレジットカード、投資、住宅ローンを持っていると個人普通口座の月額料金が無料もしくは割引*になります。
*普通口座の種類によって変わる
Multi-Product RebateはMinimum Balanceを活用している3社とは違い、多額の資金を質入れしなくて良いのが魅力的ですよね。
AVIONクレジットカード
RBCのAVIONクレジットカードは、カードを使うことでたまるRBCポイントで航空旅券を格安で買うことができます。AVIONのボーナスで100,000ポイントが$2000になります。ビジネス・ファーストクラス利用者にはうれしい特典です。
詳しくは下記リンクから
https://thepointsguy.com/2012/06/maximizing-the-canadian-rbc-avion-redemption-schedule-for-travel/
プロモーションキャンペーン時は新規口座開設、ローン、GIC、Mutual Fundsがかなりお得ですので下記のウェブサイトでちょくちょくチェックしましょう。
RBC公式サイト ↓
4. Toronto-Dominion Canada Trust(TD)
"Ready for you"がキャッチフレーズの冷徹非道の銀行業務に人間らしさを取り入れた、カスタマーファーストの理念を掲げたサービスが有名なTD Bank。RBCに続くカナダで2番目に大きい銀行です。因みに、世界銀行ランキングではRBCより上の24位ですのでRBCに劣らずとも勝らない感じです。
ここ一年でVancouver Canucksのスポンサー会社になったりと、名実ともに今カナダで一番成長している銀行といえるでしょう。
この間発表された新しいアマゾンのクレジットカード(Mastercard)のパートナーMBNAもこのTDが買収し、現在ではTDの部署の一つです。
象徴のシンボルが緑の椅子なのはお客様に安心して欲しいからという意図らしいのですが、私的には意味不明です。
TDの特筆すべきサービス
常時キャンペーン
TDの特筆すべき点と言ったら、常時なにかしら複数のプロモーションキャンペーンを行っていることです。
キャッシュバック、低レート借り、高レート投資などなど、どれもとてもお得なキャンペーンですので次回の記事で紹介する予定です。
残念なことにお得なキャンペーンのほとんどがウェブサイトでは告知されないので、定期的に支店に足を運んで確認する必要があります。
Minimum Balance
こちらはBMOと同じく上記参照
RBCと2トップを飾るTD Bank、カナダに来て間もない人はまずTDでの口座開設を推奨します。
TD公式ページ ↓
5. Canadian Imperial Bank of Commerce (CIBC)
1998年に国際的銀行の地位を確保するため同じくメガバンクのTDとの合併に賛同するもカナダ金融庁に独占禁止法をつきつけられた過去があります。やはり独占権(Monopoly)を握るとやりたい放題ですから、国民の利益確保を優先して合併を阻止してくれた当時の金融庁長官Paul Martin氏に感謝感謝です。
2010年にスマートフォンの銀行アプリをカナダで初めて出したのもCIBC先輩ですが、今も9年前とほとんどインターフェースが変更されてなくて、時代錯誤のデザインが現状です。(正直なところ使いにくいです)
シンボルはこのペンギン、可愛いですよね。
CIBCの特筆すべきサービス
クレジットカード
CIBCのAventura Visa Infiniteの特典で私が重宝しているのがPriority Passの年会費免除と全国の空港ラウンジが年間5回無料でつかえることです!
仇敵である飛行機に乗ることが多い私Carlですが、ラウンジには本当に助けられています。年会費は$120と高いですが、旅行時の保険なども盛りだくさんで付いてくるので自分は元をとっています。
住宅ローン(Mortgage)
これは完全に主観が入っていますが交渉次第で住宅ローンが低レートで借りれます。専門用語でFloorが低いと言います。Mortgage Broker等を使用してもメガバンクではCIBCが多いのではないでしょうか。
CIBCのペンギンが可愛いことと、ウェブサイトとオンラインバンクとアプリの仕様が古臭いところと後、上記の特筆すべき点以外はあまり優れたところがあるとは聞きませんが、とりあえずペンギンが可愛いです。
CIBC公式サイト ↓
まとめ
この5つの銀行がカナダを代表するBig 5と呼ばれています。
預金口座やGIC、Mutual Fundsの投資口座をお探しの場合、利率の低いメガバンクの他にも近年栄えている手数料がかからず利息が高いことで有名なオンラインバンクを利用する手もありです。
やはり、メガバンクは金融破綻の危険が少ないので安心して使える他、サービスなどもマニュアル化してあり安定しています。
サービスが安定しているといっても、やはり大部分は担当者の手腕次第なのでどこの銀行でも経験豊富で信頼できる人が働いているところがいいと思います。
*こちらの銀行員は融通が利く分、発言に間違いがあっても責任を取ってくれないケースが多いですので、大事な取引をする場合は各銀行の電話サービスを利用する(会話が録音されるため、問題が起きた時に証拠が残りやすい)か、下っ端のアドバイザー(Financial Advisor)では無く、責任を取れる立場の支店長にレコーダーを持って直接話に行きましょう。
少し脅かしてしまったかもしれませんが、カナダの銀行は日本の銀行と比べて全体的に手数料が少ないのと、前述した良くも悪くも柔軟な銀行システムをうまく使えばいろいろな恩恵を受けられます。
私の記事を読んでくださっている皆様が、その恩恵を受けられるように積極的に情報発信していきたい所存です。
この銀行トークはシリーズ化していく予定なのでTangerineやEQ Bankなどのオンラインバンクについてもいずれ紹介します。
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